『人生はマラソンではなくダンスである』〈9496〉

お正月に家族で書店に出かけました。家族がそれぞれ、2019年の最初の一冊を探していたところ、私は、岸見一郎著『老いる勇気 - これからの人生をどう生きるか』を手にしました。ページをめくっていくと、「人生はマラソンではなくダンスである」という、気になる言葉が出てきました。なぜ、マラソンではなく、ダンスなのだろう... 。

『人生はマラソンではなくダンスである』

いつもの住まいてさんから、ニャンズのカレンダーをいただきました。毎年のごとく、娘の机に置くことになってしまいました(2018.01.04)


ひとつの住まいづくりの仕事は、設計から施工へと進行していきます。

いくつも重なりながら進行していく仕事が、マラソンの様に思えるのです。

『人生はマラソンではなくダンスである』

エネルゲイアは、喩えるならダンスの様な動きです。

ダンスは、踊っている一瞬一瞬が楽しいのであって、

踊り切らなければ楽しめないというわけでも、

どこかに到達するために踊っているわけでもありません。

岸見一郎『老いる勇気 - これからの人生をどう生きるか』PHP研究所 2018

『人生はマラソンではなくダンスである』

マラソンは走っている最中、辛く苦しい時もあっても、それを乗り換え、

ひたすらゴールを目指すこと、完走することに意義があるということ。

私は80才まで、住まいづくりの仕事を続けたいと思っています。

なので私は、マラソンの様にだけ、生きてきたと思っていました。

『人生はマラソンではなくダンスである』

完走することによって収穫を得る、そんなマラソンに対して、

ダンスは、最後まで踊り切らないと楽しめないのではなく、

今踊っている、この一瞬一瞬を楽しむことを連続させること。

『人生はマラソンではなくダンスである』

人生も、生きている「今、ここ」が、それ自体で完成されたエネルゲイアです。

『人生はマラソンではなくダンスである』

私は、日々の私は住まいづくりの仕事を、マラソンとしてだけでなく、

ダンスとしても、楽しんでいることに気づきました。

毎年、ニャンズのカレンダーを送ってくれる住まいてさんも、

道半ばの私を、楽しませてくれるのです。

『人生はマラソンではなくダンスである』

住まいづくりの仕事は、建物が完成した時の楽しさがあり、

一棟の建物の完成は、いわばマラソンの休憩地点の様です。

一棟一棟の建物は完成していっても、

私の仕事、バリアフリーの先にある、ほんとうの住まいの探求は、

おそらく、道半ばで終わってしまうのかもしれませんが、

それでもいいのだということも、この本から学びました。

『人生はマラソンではなくダンスである』

たとえどこかに到達したなかったとしても、

そのプロセスの一瞬一瞬が完全であり、

完成されたものであると考えることもできます。

「なしつつある」ことがすべて、

そのまま「なした」ことになる動き、

これがアリストテレスのいう「エネルゲイア」です。

岸見一郎『老いる勇気 - これからの人生をどう生きるか』PHP研究所 2018