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大瀧雅寛 ↘

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

〈9480〉

この浴室リフォームを進めていく中で、私にとって「大きな学び」がありました。今まで高齢の住まいてさんとの打ち合わせで、「色」の選定をする時には、『大瀧さんに任せますよ』と言われることが多く、私の主観で決めることが多かったのですが、それが「間違っていた」ということでした。

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

『浴室の心地よさこそ大切にしたい』とのことでした。天井には、ガス温水循環式の暖房機、床のタイルの下にも、同様の床暖房を入れてあります。床暖房の下には断熱材を入れました( 2019.04.05)

2019.04.05

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

『入浴は朝日のさし込む中の方が気持ちがいい』というご要望で、東南の角の一番日当たりのいい場所に、この浴室を増築しました。

浴室の天井はホワイトが一般的ですが、その天井を貼り終えたとき、住まいてさんから、『水回りは暖色にしたかった... 』と言われたのです。

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

なるほど。私はもっともだなと思ったのですが、ピンク色の浴室天井材はなく、ピンク色に塗装することになりました。

床と壁に貼る予定のタイルも同様に、急きょ、ピンク色に変更し、タイル目地も、ピンク色に変更しました。

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

私はもっと早く、住まいてさんが「ピンク色」が好きだということを、気がつくチャンスがあったのでした。

それは、住まいてさんから、『どこでもいいから取り付けて欲しい』と、照明器具をわたされた時です。ショールームで一目惚れしたという、この『ピンク色』の照明器具です。

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

この住まいてさんの仕事以降、私は住まいてさんの年齢に関わらず、色の選定も時間をかけて、打ち合わせてもらうようになりました。

ピンク色を大切にした、シャワー浴できる浴室

もうひとつ、付け加えたいことがあります。それは誰にでも、「思い出したくないこと」があるのでは、ということです。

住まいてさんが、ホワイトのタイルを嫌った理由は、真っ白なタイルを見ると、手術室を思い出してしまう、とのことでした。単に、色の好き嫌いだけではないのでした。

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