ポーダブルトイレを移乗台で囲み、座敷トイレをつくる(1)
〈9460〉
https://anity.ootaki.info/9460/
お座敷トイレにするためには、広いスペースが必要となるので、賃貸マンションでは実現できません。ですが、この住まいてさんにとって、お座敷トイレは必須でした。そこで、ポーダブルトイレを移乗台で囲み、北側の納戸全体を、お座敷トイレとすることになりました。
賃貸マンションのマンションリフォームです。ポーダブルトイレを、移乗台で囲みしました( 2019.05.21)
2019.05.21
トイレの移乗台に関しては、他の記事でもたくさんご紹介しているので、このお住まいでは、ポーダブルトイレについて、まとめてみます。
納戸の窓側の位置にポーダブルトイレを置き、移乗台で囲みました。車いすで近づく所は、台に切り欠きをつくり、車いすのフットレストが、ぶつからない様にしました。
パナソニックの、家具調トイレ<座楽>シャワポットです。シャワポットは、「ベーシック」と「ひじ掛け昇降」とがありますが、このトイレでは、「ひじ掛け昇降」を選びました。それを選んだ理由は、ひじ掛けを取り外して使いたいからです。
ひじ掛けがあると、体を便座まで引き寄せる時に邪魔になるからです。その代わりに手すりを別に、邪魔にならない壁際に作りました。
壁には取り付けられないので、移乗台から立ち上げています。ズボンや下着に脱ぎ着をする際、壁に取り付けた手すりを利用して、体を傾けることができます。
このトイレには、温水洗浄、温風乾燥などの機能がついています。温水洗浄は洗浄するだけでなく、オシリに刺激を与えるので、出やすくなるそうです。
便座の上に、「やわらか便座」を置いています。1時間ほど座ることになるので、オシリにやさしくするためです。便器の曲線に合わせた移乗台を、便器の左右に設置します。
使用する時は、便座を上げ、フタを取り外します。普段はいつでも使える様に、フタは取り外しているそうです。
使用する前には、バケツの中にマットなどを敷き、飛散しない様にします。
バケツの下には、防汚トレイがあるので、床への漏水を防止できます。
温水洗浄のための給水タンクが、背もたれの後ろにあります。
給水タンクへは、取り付けたままでも、取り外しても給水できます。
操作のしやすそうな、リモコンから操作できます。
車いすの座面高さに合わせ、移乗台の高さも49cmにしました。移乗台は3分割にして、下部を掃除しやすくしました。
移乗台の表面は、汚れが染み込みにくく水拭きがしやすい、レザー貼りにしました。柔らかいと滑りにくくなりがちですが、靴下を履くと、かかとが滑りやすいそうです。
移乗台と車いすとに隙間ができてしまうと、オシリが落ちてしまいます。
切り欠きの役割は、車いすのフレームがぶつからない様にするためです。移乗台と車いす座面をピタリと付けられるので、隙間ができません。
https://anity.ootaki.info/9460/