賃貸マンションの狭いトイレを、お座敷トイレに
〈9386〉
https://anity.ootaki.info/9386/
この車いすユーザーの住まいてさんは、賃貸マンションがなかなか見つかりませんでした。ようやく見つかったワンルームマンションは、エントランスから玄関までは何とかなりそうなのですが、トイレが狭いのが難点でした。住まいてさんと相談したところ、「移乗台があれば何とかなりそうだ」とのこと。このマンションに決定し、移乗台を製作しました。
賃貸マンション改修です。間口：84cm、長さ：120cm、1 帖に満たないトイレを、移乗台で囲みしました。ドアがトイレ側面にある「横向きトイレ」です（ 2019.11.21）
2019.11.24
既存の便器の便座高さは42cm、車いすの座面高さは50cmです。便座高さと車いすの座面高さを揃えるために、「便器 → 補高便座 → ウオシュレット → やわらか便座」と重ねました。
・便座を外した時の便器の高さ：37cm
・「補高便座」でかさ上げ：５cm
・「ウオシュレット」の厚み：５cm
・「やわらか便座」の厚み：３cm
合計で50cmとなり、便座高さと車いすの高さとが揃いました。便ふたは取り外しました。
移乗台表面は、クッション入りのレザー貼りにしました。便器を挟むように移乗台は 2 分割にしました。便器の曲線に合わせた移乗台を、便器の左右に設置します。
便器の先端から対面の壁まで 40cmしかないので、体育座りするように便器に腰掛けます。 対面の壁に手すりを取り付けたので、姿勢を変えられます。
このトイレの大きさは、間口：84cm、長さ：120cm、1 帖に満たないスペースですが、ドアの位置がトイレの側面だったので、車いすから移乗台に移乗することができました。
移乗台は床に置くだけ、手すりは壁にビス止めしましたが、ビニールクロス貼りなので、補修することが容易です。賃貸マンションは、退去時の現場復帰も視野に入れておくことが大切です。
こちらはゆったりと脚を伸ばせる移乗台です。畳の大きさよりも大きな移乗台になります。
移乗台を設置すると、通常の様に便器に腰掛けることができません。こちらは可動式の移乗台です。
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