icon

アニティデザイン ↘

最近の投稿 ↘

マイセレクト ↘

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

〈9383〉

この住まいてさんは、全てを自分でするのではなく、介助サービスを受けることを想定し、このマンションを選んだとのことでした。バリアフリーの全ての条件が満たされていなくても、バリアが多少残ったとしても、暮らし方で対応できると決断したそうです。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

車いすユーザーの賃貸マンション改修です。玄関(マンション)に置くスロープです。賃貸マンションの場合、現状復帰のしやすさも考慮しておく必要があります( 2019.12.01)

2019.12.01

この住まいてさんは、長く住んでいた社宅から、転居することになりました。済み慣れた地域から、遠く離れた所への移転はできないとのことで、限られた地域でのマンション選びとなりました。というのも、介護事業所との関係を新たに構築していくことは、とても難しいとのことでした。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

古いマンションほど、玄関ドア周りの段差が高くなっています。ふた昔前のマンションは 10cmほど、このお住まいのような、ひと昔前のマンションでは 5cmほどの段差があります。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

玄関周りには、共用廊下からドア敷居の段差が 3cm、敷居の戸当たりの段差が 1.5cm、上がり框の段差が 9.5cm、この 3箇所の段差の合計で 14cmありました。その段差のために車いすでの行き来がしにくくなってしまいます。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

共用廊下からドア敷居の段差を解消するために、樹脂製のミニスロープ(勾配 1/4)を設置し、玄関土間全体に、木製のシート貼りスロープ(勾配 1/10)を設置しました。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

ですが、敷居の戸当たりの 1.5cmの段差は、玄関ドアの気密を保つための段差なので、この段差をなくすことはできません。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

土間に設置したスロープは、上がり框をそのままにしたので、スロープの長さは 90cmしか取れなかったのですが、住まいてさんに実際に使ってもらいました。住まいてさんは手の力が弱いので、外の廊下から室内の廊下まで、上がってくることができませんでした。

バリアフリーのゴールを、どこにおくのかによって、マンション選びは変わってくる

なので室内から外への行き来は、電動車いすを利用するか、ヘルパーさんに介助してもらうかのいずれかになります。 電動車いすを使えば簡単に行き来できるようになりますが、電動車いすは車に収納することができないので、車での外出ができなくなってしまいます。


自分でしたいことと、ヘルパーさんに頼むことを、ひとつひとつ選択していくこと。「ベストではなく、ベターな選択をする」ことが、賢いバリアフリーリフォームのコツなのではと考えています。

https://anity.ootaki.info/9383/