引き戸を開ければワンルームに、一直線に並んだ水回りスペース
〈9372〉
https://anity.ootaki.info/9372/
暮らしやすい住まいとは「広い住まい」ではなく、「無駄のない小さな住まい」だと考えています。無駄なスペースは切り詰め、その分を水回りスペースにまわすようにします。このお住まいの水回りスペースは、トイレ 2帖、洗面室 2.5帖、ユニットバス 2帖の、合計 6.5帖になりました。一直線に並べることにより、引き戸を開ければ水回り全体を、ワンルームとして使うことができます。
一般的な戸建て住宅の水回りスペース(トイレ・洗面室・浴室)の合計は、5帖の広さが多いようですが、あと 1.5帖広くするだけで、これだけゆったりとした水回りになります( 2019.12.24)
2019.12.24
水回りスペースは、LDKからも寝室からも近い位置にしました。「LDK ⇄ 水回り ⇄ 寝室」の配置になっているので、介護サービスを受けることになった時、寝室と水回りを行き来しても、LDKの家族とは干渉しないようにしました。
廊下からトイレへは 2枚引き込み戸(開口幅 94cm)、廊下から洗面室へは 片引き戸(開口幅 85cm)、どちらも開口幅を広くしたので、車いすでも行き来しやすくなりました。廊下の幅は 92cm、一般的な 78cmよりも 14cm広くしました。
トイレは 2帖の広さで、車いすで回転することができます。便器の両側に手すりを取り付け、手洗い器の前で便器に対して、車いすで斜めに寄り付きます。
トイレから洗面室へも 2枚引き込み戸(開口幅 94cm)で、一直線につながります。トイレは洗面室から廊下からの、 どちらからも行き来できます。
洗面室は 2,5帖の広さで、洗面化粧台(幅 75cm)は洗面ボウルの高さを、車いすでも立ちながらでも、使いやすい高さに調節できます。
ユニットバスは 2帖の広さですが、壁内法寸法が 165cmの「1717サイズ」で、通常の 「1616サイズ」の160cmよりも 5cm広くなり、その分、洗い場を広くすることができました。
ユニットバス天井の乾燥暖房機で、入浴する時にユニットバスを暖めておくことができます。
ユニットバス引き戸の上に設置した壁付け暖房機で、洗面室を暖めます。
ユニットバス引き戸も 2枚引き込みにしたので、開口幅は80cmと広くなりました。
ユニットバス側から見ても、洗面室とトイレが一直線になっています。それぞれの引き戸を開けると、広い廊下とも一体になり、さらにゆったりとした水回りスペースになりました。
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