ポーダブルトイレを移乗台で囲み、座敷トイレをつくる(2)
〈9371〉
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お座敷トイレにするためには、広いスペースが必要となるので、賃貸マンションでは実現できません。ですが、この住まいてさんにとって、お座敷トイレは必須でした。そこで、ポーダブルトイレを移乗台で囲み、北側の納戸全体を、お座敷トイレとすることになりました。
賃貸マンションのマンションリフォームです。ポーダブルトイレを、移乗台で囲みしました( 2019.12.27)
2019.12.28
納戸の窓側の位置にポーダブルトイレを置き、移乗台で囲みました。車いすで近づく所は、台に切り欠きをつくり、車いすのフットレストが、ぶつからない様にしました。
移乗台と車いすとに隙間ができてしまうと、オシリが落ちてしまいます。切り欠きの役割は、車いすのフレームがぶつからない様にするためです。移乗台と車いす座面をピタリと付けられるので、隙間ができません。
パナソニックの、家具調トイレ<座楽>シャワポットです。シャワポットは、「ベーシック」と「ひじ掛け昇降」とがありますが、このトイレでは、「ひじ掛け昇降」を選びました。それを選んだ理由は、ひじ掛けを取り外して使いたいからです。ひじ掛けがあると、体を便座まで引き寄せる時に邪魔になるからです。
便座の上に、「やわらか便座」を置いています。1時間ほど座ることになるので、オシリにやさしくするためです。便器の曲線に合わせた移乗台を、便器の左右に設置します。
このトイレには、温水洗浄、温風乾燥などの機能がついています。温水洗浄は洗浄するだけでなく、オシリに刺激を与えるので、出やすくなるそうです。使用する前には、バケツの中にマットなどを敷き、飛散しない様にします。
この移乗台の奥行きは130cmで、その振り分けは、ポーダブルトイレの中心から窓側へ56cm、手前に74cmです。手前側に74cmよりも長くし、移乗台の対角線を長くした方がよかったようです。というのも、移乗台を斜め(足を左上に頭を右下)に横になった時に、この長さでは少し足りなかったのです。
このお住まいのトイレは、ポーダブルトイレを移乗台で囲んだだけの簡単な改修にしました。賃貸マンションなので、将来退去する際の現状復帰しやすさを優先しました。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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