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和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

〈9337〉

22年前に建てたこの住まいには 、とても思い入れがあります。それは、住まいてさんが私の師匠ともいうべき友人だからではなく、思えば私が「加齢に備えた住まい」を意識した最初の住まいだからです。竣工から22年を経て、この和室を寝室にしているお母様から、「布団からの立ち上がりに、時間がかかるようになって」と、相談をいただきました。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

介護保険の住宅改修を利用し、寝室の床材を変更し、ベッドからトイレまで、手すりをとりつけました( 2020.06.18)

2020.06.19

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

この寝室の畳は6帖ですが、実質的な広さは 8帖分あります。畳の上にタンスを置かないように、2帖分「板の間」を広げてあるからです。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

今までお母様はずっと、この畳の上に布団を敷いて寝ていたそうです。最近になり「布団からの立ち上がりトイレに行こうとする時、時間がかかってしまい困っている、とのことでした。そこで介護ベッドを利用することにし、トイレまで連続するように、手すりを取り付けることになりました。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

風情のある畳ですが、ベッドを置くには相応しくないので、床材を変更することになります。通常、フローリングを貼る場合が多いのですが、クッションフロアを貼ることになりました。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

クッションフロアにした理由は、クッション性を持たせたかったこと、水拭きがしやすいことを優先したからです。このような床材変更の工事は、介護保険の住宅改修制度を利用することができます。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

和室に合う柄は少なかったのですが、サンプル帳の中から和室にぴったりな柄を見つけました。籐(とう・ラタン)の市松模様の柄です。市松模様(いちまつもよう)とは、方向の違う正方形を交互に配した模様のことです。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

介護ベッドをは、掃き出し窓を足になるように置く位置が、一番しっくりきました。ベッドの端から立ち上がった際、出入り口の引戸まで 2m以上の距離があるので、部屋の中心に、ポール型手すりが必要になりました。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

和室の敷き目天井は、洋室の天井と比べると強度が弱い作りです。ポール型手すりの上部はT字型になっていて、天井の敷き目の位置に合わせる必要があります(なので、手すりを立てる位置は、自由に調整することはできません)。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

ベッドから立ち上がりポール型手すりに手を掛け、柱に出隅に取り付けた縦手すりまで移動します。横手すりに手を掛けながら、安全に引戸を開け閉めすることができます。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

廊下に出るとすぐにトイレがあります。このつながりが「加齢に備えた住まい」の、もっとも大切な動線ですね。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

90cmの横手すり伝いに、すぐにトイレに到着します。この壁は手すりの取り付けを想定し、壁下地が補強されていたので、手すりを直接取り付けられました。手すりの厚さだけ、ドアを壁から離してあり助かりました(とはいっても、私が設計したはずですが)。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

この程度の簡単な工事でも、お母様にとても喜んでいただけました。一安心です。

和室の畳をクッションフロアに張り替え、介護ベッドで立ち上がりやすく

ベッド脇の腰窓は、ベッドを置くことを見越した、都合のいい場所になっていました。またベッドが、押入の襖を隠さないようにもなっていました。

さて22年前の私は、そこまで考えていたのか覚えていないのですが、「見越していたのだ」ということにしておきましょう。

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