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物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」

〈9333〉

以前より増して、作業療法士さんなどとの打ち合わせは、電話で済ませることが増えました。あるトイレのレイアウトで、私は尋ねたいことがありました。先生は電話口で「車いすを6時の方向にしたとき、便器は3時の方向がいいと思います」と言われ、私は具体的にイメージすることができました。

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」

ひとりひとりに合わせる、4タイプのトイレのレイアウトです。クロックポジションで伝えるなら「2時、3時、9時、10時」になりますね。( 2020.07.01)

2020.07.03

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」

このような物の場所を時計の時刻に例える伝え方を、「クロックポジション」ということを、その時の私は知りませんでしたが、その後偶然に、twitterで話題になっている、このツイートを見かけたのです。

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」

投稿したのはさくらさんは全盲の女性です。読んでいるこちらまで、感動してしまうツイートです。42万件ほど「いいね」がついていました。「クロックポジション」は、ことばで表すバリアフリーなのですね。


私も今まで造ったトイレを見直して、時計の時刻に例えてみます。

「車いすを6時の方向にしたとき、便器は2時の方向」

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」


「車いすを6時の方向にしたとき、便器は3時の方向」

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」


「車いすを6時の方向にしたとき、便器は9時の方向」

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」


「車いすを6時の方向にしたとき、便器は10時の方向」

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」


「車いすを6時の方向にしたとき、便器は12時の方向」

物の場所を時計の時刻に例える「クロックポジション」


トイレのレイアウトは、ひとりひとりの住まいてさんに合わせることを大切にしています。

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