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願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

〈9332〉

私がこの石仏群を知ったのは、前日の夜、上田市別所温泉のユースホステルのリビングで、ペアレントさんと雑談している時でした。石仏に関心があると言うと、「それなら、修那羅山(しょならさん)に行ってごらんなさい」と、教えてもらいました。たくさんの石神仏群と対面したく、修那羅山の安宮神社に訪れたのでした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

2020年は長野県への小さな旅が多くなりそうです。長野県東筑摩郡筑北村、安宮神社の石仏群です( 2020.07.05)

2020.07.05

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

上田市の別所温泉から、長野自動車道の麻績(おみ)インターチェンジに向かう道筋の、中間あたりでした。丸子信州新線(県道12号)の、標識「修那羅山安宮神社・森林公園キャンプ場」を目印に、T字路を左折します(小屋のあるバス停があります)。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

小屋付きバス停があるT字路を左折すると、川沿いの道を入って行きます。途中、不安になってきますが、ダムの前を通り過ぎ、修那羅森林公園キャンプ場を通り過ぎると、もう少しでした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

駐車場に車を停め、苔むした鳥居をくぐり、森の中の表参道を歩き進みます。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

石段を登ると、社殿が建っています。この表参道からではなく、舗装された道からでも社殿に来ることができます。途中にはトイレがありました。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

安宮神社。万延元年(1860)、この地に住みついた最後の山伏「修那羅大天武」によって開かれたと伝えられています。神々しい空気が漂う中、160年を経て本殿を前で手を合わせました。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

私が訪ねたは2020年6月7日の晴天の早朝です。ここに居るのは私だけ、本殿の前にはミヤコワスレが満開でした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

石仏群は裏山に祀られていて、本殿右の小さな鳥居を、体を屈めながらくぐり抜けていきます。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

裏山には斜面の起伏を活かし、散らばるように石仏群が点在していました。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

たくさんの石仏群のほとんどは作者不明で、次のような話を聞きました。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

江戸の時代の村人たちが、願いごとがあるとき、願いをかなえてもらったお礼に、手づくりの石仏・石神を、奉納したというのです。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

私は車で来たので容易に来られましたが、石仏・石神を背負い、海抜1,037mのこの地に運ぶのは、どれほどのことだったのでしょう。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

石仏・石神そのものの美しさだけでなく、

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

自然に相溶けあった美しさをも感じるのでした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

写真を撮りながら見て回っていると、素朴な美しさだけでなく、心の中に何か満たされていくのを感じました。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

それは、さまざまな表情の石仏・石神に、村人たちが託した、ひとつひとつの願いや祈りでした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

それがどのような願いや祈りだったのかと思い浮かべていると、私まで幸せな気持ちになり、私のささやかな願いもまた、叶えてくれそうに思えたのでした。

願いと祈りに満たされた、修那羅の石仏群

修那羅山 安宮神社 ・ 修那羅石仏群:筑北村おでかけガイド

http://chikuhoku.jp/yasumiya/

https://anity.ootaki.info/9332/