間口195cm、ミニマムなアイ型バリアフリーキッチン
〈9328〉
https://anity.ootaki.info/9328/
このお住まいのLDKは、リハビリルームとしても使います。車いすユーザーの住まいてさんが、この8.5帖のスペースを有効に活用できるように、必要最低限のアイ型バリアフリーキッチンを造りました。「ブラウン」にこだわったキッチンは、住まいてさんが暮らし始めて完成することでしょう。
住まい全体を車いすで使いやすくするバリアフリーリフォームです、バリアフリーキッチンの間口は195cm、面材の色は、室内の建具に合わせてブラウンにしました( 2020.07.13)
2020.07.17
キッチン取り付け面の間口は 260cm、冷蔵庫スペースの幅を 65cm確保したかったので、 バリアフリーキッチンの幅は 195cmにしました。上部に吊り戸棚はなく、レンジフードのみ取り付けました。
流し台の高さは床から81cm、シンクの深さは12cmです。住まいてさんの膝の高さは 64cmでしたので、流し台下部の開口高さは 67cmにし、膝がぶつからないようにしました。
水栓は吐水口のセンサーに手をかざすと、吐水止水できるタッチレス水栓にしました。水栓をシンクの奥に取り付けると、前屈みになってしまい使いにくくなるので、シンクの左側に取り付けました。
天板の奥行きは 65cm、ステンレスのヘアーライン仕上げです。へりの形状は角型で、天板から3mmほど高くなっていて、手前に水が垂れにくくなっています。
3口のIHコンロです。レンジフードは、このIHコンロと連動します。
薄型の排水トラップです。排水管は左にふり、水栓と一緒に箱の中に収納しました。
冷蔵庫の左側のスペースは、階段下で天井の高さが低く、可動式の棚板を取り付け、パントリーとして使います。
8.5帖のLDKには、折りたたみ式のリハビリ台(120cm x 200cm)を置きました。テーブルとキッチンとの間は、90cmほどしかありませんが、キッチン下もテーブル下もオープンなので、膝がぶつからずに回転することができます。
キッチンだけでなく、住まい全体を車いすで使いやすくするバリアフリーリフォームを終え、住まいてさんの新しい暮らしが始まりました。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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