浴室とトイレとを行き来できる、一列に並ぶ水回りスペース
〈9318〉
https://anity.ootaki.info/9318/
築40年の戸建て住宅を、車いすユーザーが住まいやすいように、全面バリアフリーリフォームをしました。 7帖の水回りスペースを有効に活用するために、浴室・洗面室・トイレを一直線に並べました。車いすユーザーに限らず、入浴前にはトイレに入っておきたいとき、浴室とトイレとを行き来できると、住まいやすくなります。
水回り(洗面室)がコンパクトにまとまっていると、住まいやすくなります。LDKや寝室から動線も大切です( 2020.07.30)
2020.07.30
水回りスペースの中心は 2.7帖の洗面室です。車いす対応洗面(幅 75cm)・マルチシンク・洗濯機置き場を、長さ 230cmの外壁面に一列に並べました。
マルチシンクの高さは、通常より低い 60cmにしました。この高さは車いすでの膝の高さで、尿捨てがしやすい高さです。
ドラム式洗濯機のドアが引戸にぶつからないように、洗濯機置き場の幅は 80cm確保しました。洗面室の右側は、全面に移乗台を設置したトイレです。
入口は開口幅の広い 2枚引込み戸、1.8帖のトイレ全面に移乗台を設置しました。壁面にはエアコンを設置し、洗面室まで心地よい温度を保ちます。
トイレから眺めると向かい側が浴室になります。入浴前にはトイレに入っておきたい時、浴室とトイレとを短い距離で行き来できます。
浴室の入口は開口幅の広い 2枚引込み戸、1620サイズ(160cm x 200cm)のユニットバスです。洗い場の全面に入浴台を設置しました。ユニットバスの天井には暖房乾燥機を取り付け、入浴中も寒くないようにしました。
洗面化粧台の対面側は、廊下を兼ねた玄関室につながります。玄関室の先はLDKです。
LDK ⇄ 寝室⇄玄関室(廊下)、一回りできる回遊性のある間取りをしました。LDK・寝室に繋がる玄関室は、この洗面室とも繋がるので、どこからでもすぐに洗面室に来ることができます。
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