『建築家は60歳からが本番である。君にはその覚悟があるのか・・・』
〈9270〉
https://anity.ootaki.info/9270/
「マサヒロ、すごい家を見つけた!見てきたらいいよ」夕方の日課、散歩から帰ってきた母が私に言う。興奮気味の母の様子から、すぐに見に行くことにした。なるほど。深い軒の日本瓦の切妻屋根。外壁はかき落とし仕上げ。初めて見る美しさだった。看板には建築家の名と電話番号。すぐに電話してみた。
#大瀧雅寛 #現場で考えるが私の仕事
2025.06.21
建築家のアトリエを訪ねた。私も先生の様な建築家になりたいと伝えると、年齢を聞かれた。当時私は父と弟とで工務店を起業したばかりの22歳だった。先生は言った。『60歳といえば定年を迎える年齢だが、建築家は60歳からが本番である。本当に君には、その覚悟があるのか・・・』
2025年6月、私は60歳を迎えた。あの日から本当に38年も経ったのか実感はない。私はもはや若手ではなく、残されている時間は有限だ。今年からは私も建築家を名乗りたいと思う。草葉の陰で先生は苦笑いするのだろうが。依頼された仕事を形にするだけでなく、自分が得た知見を次の世代に伝えていきたい。
大滝建築事務所はおかげさまで2025年12月、創立39周年を迎えることができます。目指すゴールは21年後、創立60年です。81歳となっている私でも、誰かのために何かのために役に立てる技術を持ち続けたい。お役に立てることがありましたら、お声がけください。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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